チュラに留学しよう

チュラに留学しよう

2015年1月30日金曜日

絶対にお世話になるチュラロンコン大学の最寄駅 Siam(サイアム)駅

現在BTS(スカイトレイン)の路線はブルーラインとグリーンラインの2本しかない。そしてこの両方の路線が交わる唯一の駅がSiam駅だ。利用客数が最も多い駅で、学生、旅行者、会社員、タイ人、外国人といった様々な人達が乗り降りする賑やかな駅だ。

駅前には多くのデパートが並ぶ。

Siam Paragon

会話では皆「パラゴン」と呼ぶ。駅直結。王室系の高級デパートで、入口を抜けるとルイビトンやブルガリなどの高級ブランド店の並びが目に入ってくる。地下にはフードコート、レストラン、スーパーがある。

フードコートは他のデパートと比べると高いが、量と味は大差ない。10店くらい並んでいてタイ料理が殆どだが焼きそばなど売っている日本料理の店もある。レストランは日本でもお馴染みの大戸屋、モスバーガー、coco壱番屋、とんかつのまい泉も入っている。また、ローカルの日本食レストランであるFuji Restaurantや、タイ風すき焼き通称「タイスキ」の大規模チェーン店MKも入っている。ここのMKはMKゴールドといって他の店舗よりランクが上のプレミアム店舗。ちなみにMKは日本にも進出していて新宿にも店舗がある。奥には食料品スーパーがあるが、ここも値段は高めで、タイの富裕層や外国人が主に利用している。

上の方の階にはユニクロやH&M、ZARAなど庶民的なブランドもある。文房具屋、紀伊国屋、おもちゃ屋、カフェ、家電売り場もあり、殆どの分野を網羅している。足りない衣類がある時は放課後ここのユニクロで買い足したし、日本へ手紙を送る時はここで葉書きと封筒を買っていた。ドライヤーもここの最上階の家電売り場で購入した。帰り道にぱっとよれるので便利だった。

Siam Center

駅直結で、上記のパラゴンの隣にある商業施設。2,3年前にリニューアルしたばかり。
殆どアパレル店で、ここで買い物した事はないが、1階のカフェや2階のスターバックス、そして最上階のフードコートとレストランは時々行った。

レストランは8番らーめん、Fujiレストラン、イタリアンレストランでサラダビュッフェもあるSizzler、ローカル日本食料理屋のSukishiとShabushiもある。


Siam Discovery

Siam Centerに隣接していて直結。アパレルや雑貨屋が入る商業施設でここでも殆ど買い物をしたことがない。日本のLOFTが入っている。最上階にカフェとレストランがある。ここの大戸屋はSiam Paragonと違っていつもガラガラで、注文後すぐに作ってくれるので穴場。


MBK

Siam Discoveryとは歩道橋でつながっている。日本人の間ではもっぱらMBKと呼ばれるが、タイ人の間では「マーブンクローン」という。チュラロンコン大学保有の土地で、昔は学生寮が建っていたそうだ。比較的古いデパートで、価格は全体的に低め。観光客向けの偽物品や雑貨、Tシャツなどのお土産類が売っている。レストランもたくさんあるし、最上階には値段の安い映画館もある。

また、上の階には中古の携帯電話を扱う店が並ぶ階もあり、安い携帯電話が欲しければここで買える。割と良いレートで両替ができる店Super Richもある。何かと利用する事が多い。

上記のSiam ParagonからMBKまでは全部繋がっている。

Siam Square1

2014年に新しくできた商業施設。チュラロンコン大学の土地で同大学が開発したらしい。
レストランが多く放課後友人とよく行った。値段の高めなタイ料理屋や日本食だとかつ屋、てん屋、丸亀製麺も入っている。

地下はアパレル店が沢山入っているが有毒なガスが発生しているらしく、テナントの従業員の間で体調不良を訴える人が続出したらしい。



2015年1月29日木曜日

チュラロンコン大学のアクセス


ここでは最寄駅からのチュラロンコン大学へのアクセスを紹介する。
空港からのアクセスは空港からチュラロンコン大学へのアクセスを参照にして欲しい

チュラロンコン大学はタイの一等地にあり、バンコクにある他の主要大学と比べてもその利便性は一番だろう。何と言っても電車の最寄駅が2つもある。

BTS(スカイトレイン)のSiam駅の場合6番出口を目指す

最寄駅の一つはBTS(スカイトレイン)のサイアム駅で、2つの路線の合流地点のため駅前はタイで一番栄えている。駅前にはデパートが5つ以上あり、放課後の道草や友人との食事にこれ以上便利な場所はないと思う。

BTS(スカイトレイン)の路線図
中央の二つの路線が交わる駅がチュラロンコン大学の最寄駅


Siam駅から大学のメインのキャンパスまでは徒歩10~15分。駅に着いたら、出口#6を目指す。出口#6の改札を出たら右に曲がると歩道橋が続いている。

30秒くらい歩くと右に下り階段があるので下りる。下りたら後ろを向き、左手に大通り、右手にセブンイレブン・レストランにして進む。

3,4分進むと右手にチュラロンコン大学の獣医学部が見えてくるが、これは獣医学部の独立したキャンパスなので、スルーする。

更に5分くらい進むと系列高校のTriam Udom Suksa高校が見えてくる。その2,3分後に守衛がいる大きな入口が見えてくるが、それがチュラロンコン大学のメインキャンパスの入り口があり、目の前が文学部だ。

チュラロンコン大学のメインのキャンパスは面積が大変大きく、敷地内に学部が点在している。Siam駅からインテンシブタイプログラムが入る文学部までは徒歩10~15分だが、経営学部や経済学部までは20分くらいかかる。


MRT(地下鉄)のSamYan駅からは2番出口を目指す

一方で、MRT(地下鉄)のサムヤーン駅は経営学部や経済学部側に位置しており、SamYan駅からこの2つの学部までは徒歩5分。逆に文学部は徒歩10分以上かかる。

駅に着いたら2番出口を目指す。2番出口をまっすぐ20秒くらい行くと上り階段が見えてくるので上る。

すると、チュラロンコン大学が作った商業施設であるJamjuree Squareの地下フードコートに出る。

フードコートの真ん中にあるエスカレーターを上り、目の前に見えてくる外に出る扉を出るとそこはもう大学のキャンパスだ。

ちなみに上述のジャムジュリースクエアは駅とキャンパスを繋ぐデパートで、地下階はMRT(地下鉄)への連絡口、フードコート、スーパー。1階と2階にはMK、KFC,ミスタードーナッツ、やよい軒。上の階には大学の本屋もある。SamYan駅を使う事になったら、登下校の際にここで買い物をする事も可能だし、通学で使わずとも大学の友人と食事をしたりと何かと利用する機会も多いかと思う。



大学の無料バスはBTSのサイアム駅1番出口近辺から

話はサイアム駅に戻る。BTS(スカイトレイン)のSiam駅前からは大学の巡回バスが出ており、これに乗れば各学部まで連れて行ってくれる。


キャンパス内の巡回バス。ピンクの車体が目印

サイアム駅1番出口を目指そう。階段を下りたら後ろを向き、右手を道路、左手を商業施設にして1、2分進むと、左手にセブンイレブンが見えてくる。これを通り過ぎると今度はDVD売場が見えてくる。

このDVD売り場の前が無料バスの乗り場に乗っている。時間によっては制服を着たチュラロンコン大学の学生達が列を作って並んでいる。10分間隔くらいでバスはくる。

                                           バス#①の路線図と大学までの地図

①~④番の路線図

各バスには路線を表す①~⑤いずれかの番号が表示されており、この数字によってキャンパス内のどこを走るかが変わってくる。

文学部、経済学部、経営学部、政治学部、法律学部を目指す場合は①番のバスに乗る。

ちなみに、帰りも地図上の「中央バス乗り場」などからバスに乗ればサイアム駅まで連れて行ってくれる。

運行は平日月曜~金曜の7am~7pm。土曜も不定期で運行中。



急ぎの時はサイアム駅下からバイクタクシー

サイアム駅#6出口の階段を下りると客待ちしているモーターサイ(バイクタクシー)がいる。サイアム駅から文学部までは30バーツで行ける。

駅から2,3分で大学に着けるので遅刻しそうな時はよく利用していた。ただ、バイクタクシーは場合によっては危険で、慣れが必要だ。事故に遭う可能性も高いので、極力利用せずに済むよう、時間には余裕を持って登校するに越したことはない。

そして最後にもう一つの通学手段として路線バスがある。大学周辺にはバス停が幾つかあり、キャンパスに横付けする形で停まってくれる。ただ、バスは乗換が少々面倒なため、家から一本で行ける場合以外は利用しない方が良い。また、特に夕方はあちこちで渋滞が発生し、場合によっては30分~1時間経過しても20メートルしか進まないということもあるので、出来れば避けたい。ただ、運賃はとても安く、BTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)の半分以下だ。

いずれにしても立地は抜群で、現在走っているバンコク内の3つの全ての電車路線でアクセスできるのはとても便利だ。

2015年1月27日火曜日

留学中の住まい

留学中の住まいの候補は2つある。


自分でアパートを借りる


タイは日本と違い、簡単にアパートの契約が出来るので、タイ到着後にアパートを探しても決して遅くない。値段はぴんきりで2万円~7万円が目安。大学側が幾つか候補を提示してくれるが、アクセスが悪く家賃も高いので留学生の間では不評だった。

ちなみに僕が留学中に借りていた外部のアパートでおすすめの場所は⇒21 Living Place

大学の寮に入る


チュラロンコン大学には学生寮が2種類ある。
普通のタイ人学生が入居している寮、そして2014年に新しく建った国際学生寮(CU i House)。

留学形態によって入居できる場合と出来ない場合があるので確認が要注意。
          
交換留学  私費留学  インテンシブタイコース
タイ人学生寮 ××
国際学生寮

タイ人学生寮には交換留学生なら入れるようだ。(交換留学生に聞いた話だが、空き部屋無しのため本人は入居できなかったそう。実際に入居している留学生に会う機会は無かったため、念の為事前の確認が必要かもしれない)部屋は相部屋で家賃は国際学生寮より大幅に安い。

国際学生寮は「交換留学」、「私費留学」、「インテンシブタイコース」のどれの留学形態でも入居が可能。ただし一人部屋の家賃は10,000バーツ/月。これは、「外国人はお金持ち」という考え方から生まれたいわゆる「外国人料金」だ。大学寮なのにタイ人学生寮と違い家賃の割引きがないため、費用的には一般のアパートに住むのと変わらない料金となってしまう。

充実した留学生活を送る為にも、最初の住まい選びは重要になってくるだろう。料金以外にも大学までの通学時間、周辺の治安なども考慮しなければいけない。もし、自分でアパートを探すのが困難だったり、面倒な場合は留学申込みと同時に大学寮の入居の希望を伝えた方が良いかもしれない。






2015年1月25日日曜日

パターン③【タイ語集中講座でタイ語を学ぶ】


3つのパターンの中で一番敷居が低い留学は、Intensive Thai Programへの留学。
このプログラムはチュラロンコン大学の文学部に設置されている学位がもらえないnon-degreeプログラムとなっている。これは誰にでも開放されているタイ語講座だ。語学学校と言えば分かり易いかもしれない。

文学部のウェブサイトの上部の”Thai for foreigners”から応募用紙やその年の学期のスケジュールが見れる。⇒文学部website

1学期は2か月間で区切られている。2か月間の学期が年間に6回ある。入学のタイミングは、各学期の始まりであるため、年間6度の入学チャンスがある。①1-2月、②3-4月、③5-6月、④7-8月、⑤9-10月、⑥11-12月という形で区切られている。

入学には顔写真付きの書類をメールで送り、期限までに1学期分の学費(27,000バーツ⇒94,500円 ※1バーツ=3.5円時)を指定された大学の口座に振り込む。

授業はレベル別になっており、レベル1からレベル9まである。レベル1はアルファベットでタイ語を学び、レベル2でタイ文字を学ぶ。レベル3からはタイ文字で書かれた文献を読んでいく。
レベル1-3が基礎、レベル4-6が中級、レベル7-9が上級となっている。

基本的にはレベル1からのスタートとなるが、入学前に実施されるクラス分けテスト(筆記と面接)を受け、教師の許可が出れば上のレベルから始める事も出来る。

各レベルとも学期末には進級テストがあり、このテストの結果に出席率や授業内課題の評価を加えた結果次第で、進級の可否が決まる。合格すると一つ上のレベルに上がれ、不合格だと再度同じレベルをやり直す事になる。人によっては教師との交渉次第で飛び級する事も可能(ただし基本的には飛ばす事になるレベルの期末テストを別途受け、合格しないといけない。)

生徒は全員外国人で、レベルによって教室の人数や出身国の比率も変わってくる。初級の方は30人を超えるため、教室が二つに分けられる。だが、レベルが上がるに連れ生徒の数は段々と減っていき、レベル6、7、8、9にもなってくると一クラス10人を下回る事も珍しくない。
国籍別では日本人は一番多い。また、中級上級になってくると日本人の比率は更に高まる。

non-degreeプログラムなので学生服は着ないで私服で通学する。年代も大学生、自営業の現役ビジネスマン、リタイア後の老人と幅広い。中には日本の大学から交換留学先として派遣されてくる大学生もいる。

インテンシブタイプログラムの授業内容など、より詳しい情報は別の記事に記入する予定。



2015年1月23日金曜日

パターン②【International Programで英語で受講】

「International Program」は授業を全て英語で行うコースだ。
日本の大学では余り見られない形態なのでイメージし辛いと思う。

チュラロンコン大学のインターナショナルプログラムがある学部一覧はこちら

タイでは大学の国際化を推し進める為に代表的な大学はこのInternational Programを設けている。各学部には一般のコースに加え、授業が全て英語で行われるコースが併設されているのだ。

正規の学生については、入試の時点でどちらのコースに進学するか決まる。International Programの入試は英語で行われ、各教科の知識に加え英語力も必要となるわけだ。故に、多くの学生は高校までインターナショナルスクールに通っていたり、帰国子女だったりする。中にはタイ語より英語の方が得意といった人もおり、タイ人同士でも会話が英語だったりする。

インターナショナルスクールスクールは学費が高く、日本の私立中高の学費より高い場合もある。
よって、International Programの学生はお金持ちの子息が多く、一般のタイ人と生活様式や金銭感覚がまるで違いかなりバブリーだ。「International Programの学生が平均的なタイ人」と考えない方が良いかもしれない。知り合いでは親の金で株に何百万も投資している学生もいた。

学力としては、International Programの学生の平均的な英語力は、従来のコースの学生を凌ぐが、英語力を抜きにすれば従来のタイ語で授業を行う一般コースの学生の方が入学の難易度は高いそうだ。

International Programは英語で授業を行う事で国際的に活躍出来るタイ人材輩出を目的としている事に加え、タイ語が話せない外国人留学生の誘致も目的にしている。英語で授業が受けられるからだ。多くの留学生がこのコースに留学するため、教室はかなりグローバルな光景になる。

また、学期の開始時期も欧米の大学に合わせているため、新学期は世界標準である8月に始まる。(一般のタイ大学の新学期は5月開始。現在はASEAN加盟国間で留学生を増やす為に、政府の働きかけによりInternational Programでない一般コースにおいても世界標準の8月開始に変更する大学が増えている)

余談だが、学部によっては夏休み期間である6月~7月の2か月間のみ、Summer Semesterという学期を設けている大学もある。僕はチュラロンコン大学の経営学部のSummer Semesterでも学んだ。2か月のみと短いものの、その分授業が密に組まれており、一つの科目を週三回行い最後に期末テストを受けた。

通常のタイ語で学ぶコースは交換留学を使わないと留学するのは難しいが、International Programであれば私費留学でも留学が可能。この場合先方に提出するTOEFLEなどの英語のスコアが必要になる。2015年1月時点では、チュラロンコン大学経営学部(BBA)はTOEFLE ibtで79点以上、IELTSで6.0が条件のようだ。

注意点としては、学部によってはInternational Programが無い学部がある事だ。例えばチュラロンコン大学には政治学部にInternational Programがない。


メリット、デメリットをまとめる。

<メリット>
・タイ語が出来なくても英語で留学が可能。
・世界各国の沢山の留学生と接する事ができる
・5月スタートの一般プログラムと違い、新学期開始が8月なので欧米の大学への留学と並行して検討しやすい。(ここ数年は一般プログラムも8月スタートに移行しつつある)
・6月~7月という2か月単位のSummer Semesterもあるため2か月間の短期留学も可能。

<デメリット>
・International Programが無い学部もある。
・お金持ち家庭が多いので、タイの富裕層の価値観に触れたり人脈作りには良いかもしれないが、平均的なタイ人の価値観には触れ辛い。

タイ語で授業を受ける一般的なコースのメリット・デメリットの方も参考にして頂けたらと思う。


2015年1月20日火曜日

パターン①【タイ人学生と共にタイ語で受講】


タイ人学生と共にタイ語で授業を受ける場合、一定以上のタイ語力が無いと厳しいかもしれない。とはいえ大学によっては、英語で受講する各学部の「International Program」が留学対象外となっている場合も。また、「自分がどうしても勉強したい学部にInternational Programが無い」という事もある。

タイ語力が無い人がタイ語で留学するのは絶対に無理かと言うと、そうでもない。実際に僕の留学中にも、日本でタイ語をかじった程度でチュラロンコン大学に留学し、タイ語で授業を受講している留学生もいた。というわけで前例もあり制度的には可能だ。

これは僕の主観だが結論から言うと、個人の努力次第だと思う。ある知り合いはタイ語の講義についていけず、講義形式ではなく実技形式の授業で単位を稼いでいる人もいた。

別の知り合いは、タイ語専攻では無かったものの、留学前に独学でタイ語検定4級を取得し、タイ語で授業を受講していた。時にはクラスの前で意見を求められる事もあり、それをタイ語で述べる事が大変だったと言っていた。

また試験では時間に限りがある中、タイ語で問題を読み、タイ語で回答するというのも大変だったようだ。だが、留学の最後の方にはタイ語の実力が大幅に上がり、タイ語力と授業知識の両方を身につけられたようだった。

一般的にタイ人は日本人同様、英語が得意ではない。「読み書き」は出来ても、「会話」が不得意な傾向にある。日本と似ている。チュラロンコン大学の学生と言えど、一般の学生は余り英語が得意ではない。したがって留学生がタイ語を話せるのであれば彼らにとってもタイ語で会話する方が楽という場合もある。また、タイ人はタイ語を勉強している外国人に対してとても親しみを持って接してくれるので、クラスメイトは喜んでタイ語を教えてくれるだろう。ゆえに、タイ語のコースに入る事でタイ語力の伸びが大いに期待できる。

また、外国人が何十人も留学している「International Program」と違い、留学生自体が珍しいこちらのコースでは、留学生に興味を持ち話しかけてきてくれる可能性もある。他の留学生達に埋もれてしまう心配もないだろう。

メリットデメリットを以下にまとめる。

<メリット>

【好きな学部が選べる】:「International Program」は設置されている学部が限られているため学部選びに制限が生じるが、通常のタイ語コースであれば好きな学部を選べる。

【タイ人学生の中に溶け込め、タイ語が身に着く】:授業は勿論のこと、クラスメートともタイ語で話す事になる可能性が高い。普段からタイ語を使用する事で努力次第では大幅なタイ語力向上が見込める。

【留学生の中でも目立てる】:タイ語で受講する外国人留学生は限られるため、留学生は自分一人だになる場合も。留学生が多い「International Program」では「数多い留学生の内の一人」としか認識されないのが、通常のタイ語で授業を受けるコースだと「珍しい留学生」として存在感が出る。

周囲のタイ人にとってクラスに外国人留学生がいる事自体珍しいので、興味を持って話かけてくれる可能性が高い。

<デメリット>

【授業についていけなくなる場合も】:授業では沢山の専門用語も使われるので、授業内容に加えタイ語でも努力を求められる。

【他の留学生友人ができにくい】:留学生が他に殆どいないため、留学生同士の友人ができにくい可能性も。タイ人学生の中に溶け込め、タイ人の友人が増えるメリットの裏返し。

【英語が上達しづらい】:授業は「英語」を履修すれば別だが、基本的に英語に触れる機会が少ないので英語力が上達しづらい。英語力向上は期待出来ないが、「英語は別の機会に取組めば良い」、「既に英語はある程度できるので第3の言語を習得したい」といった人には良い。


2015年1月15日木曜日

3パターンの留学方法


チュラロンコン大学に留学したいとなると、3つのパターンがある。

1.タイ語での授業

普通のタイ人の大学生と一緒にタイ語で授業を学ぶパターン。かなりのタイ語力が求められる。

とはいえ、ある日本人の先輩はタイ語検定4級程度の習熟度のまま①で学び、授業に出ながらも必死に独学でタイ語を勉強。課題をこなし帰国する頃にはタイ語がペラペラになったという例もある。

この先輩は想像を絶する努力をされたのだと思うが、努力次第ではタイ語学習と並行しながら①に挑戦する事も不可能ではないだろう。

また、政治学部をはじめとする多くの学部は、後述する②のInternational Programが無い為、例えば政治学部を強く希望する方は①のタイ語のコースに必然的に入る事になる。

詳しくは⇒こちらの記事を参照

2.英語で受講するInternational Program

上でも少し触れたが、インターナショナルプログラムと言って、各学部に併設されている英語で行われているプログラムだ。

多くの留学生はこのプログラムに入る。学生は留学生だけではなく、タイ人の学生もいる。彼らは入学試験時からこのプログラムを希望し入ってきた学生達であり、多くが帰国子女や中高でインターナショナルスクールに通っていたという英語堪能な学生が多い。タイ人同士の会話ですら英語の場合もある。

注意点としては、学部によってはInternational Programが併設されていない学部もある。

詳しくは⇒こちらの記事を参照


3.タイ語を専門的に学ぶ Intensive Thai Course

文学部に設置されている外国人向けのタイ語集中講座。Intensive Thai Courseと言う。

クラスメートは外国人だ。

上記のパターンと比べ、提出書類の数や手続きの煩雑さなどを考えれば敷居が低い。

語学留学となるが、日本の大学から交換留学生としてここのプログラムに勉強しに来ている大学生もいた。また、大学生以外にも駐在員や社会人もいるので生徒の年齢層は幅広い。

週5日、毎日3時間授業が行われるので、語学留学とはいえかなりストイックなものになる。タイで一番厳しいタイ語のコースとしても有名だし、タイ語学習者の中での認知度も抜群に高い。

講師陣の質も高く、チュラロンコン大学をはじめ有名大学の文学部を卒業した人たちが揃っている。

普通の学生とは違い、制服は着用せず私服で投稿することになる。図書館やジムなど各種施設は一般学生と同様に使わせてもらえるし、大学の学生寮にも住める。

詳しくは⇒こちらの記事を参照


2つのコースを並行して学ぶ事も時間割次第では可能

以上が、チュラロンコン大学における3パターンの留学方法だ。

自分の大学のチュラロンコン大学との交換留学提携内容を確認し、どのパターンで留学が可能なのか。また、自分が何を優先させたいか(ex.絶対に政治学を学びたい、英語で経営学の授業を受けてみたい、タイ語を身に付けたいなど)考えながら選択するのが良いだろう。

私費留学であれば、それぞれのパターンを柔軟に組み合わせる事も可能だ。

例えば、International Progaramの授業を週3日午前中にとり、午後は毎日Intensive Thai Courseで勉強するという形だ。実際に僕はこの方式で2つのコースで並行して勉強していた。

また、交換留学であっても前期と後期の間にIntensive Thai Programで2か月間だけ勉強するという手もあるだろう。


2015年1月13日火曜日

チュラロンコン大学とは?

日本人にとって東南アジアの大学は余り馴染が無いと思う。

エメラルド寺院にて撮影


ここで紹介するチュラロンコン大学は「タイの東大」。国内トップの国立大学だ。

タイ人との非公式な会話では「チュラ」と略す事が多い。


ではまず、チュラロンコン大学が世界でどのくらいの位置づけにあるのか。なかなか想像が出来ないと思うが、まずは世界の大学ランキングを参考にレベルを見てみる。

大学の世界ランキングを公表しているCenter for World University Rankings(CWUR)によると、チュラロンコン大学の2014年の世界大学ランキング283となっている。(東京大学24位、北京大学39位、シンガポール国立大学55位、京都大学60位)

これを見る限り、世界的な知名度はまだまだかもしれない。だが、国内での知名度・ブランド力は群を抜いておりタイでは誰もが知る国内No.1大学だ。

設立は1917年。タイ最古の大学。創始者はラーマ6世で、大学の名前は彼の父親であるラーマ5世の「チュラロンコン王」よりきている。その為、大学の広場にはラーマ5世と6世の大きな銅像がある事からも、大変由緒ある大学である事が分かる。

チュラロンコン大学のキャンパス内に建つラーマ5世と6世の銅像
キャンパス内で撮影
また、同大学には18もの学部があり、一般的に全ての分野・学部学科においてタイで頂点を極めていると言われている。(医学部は国王が入院していたシリラート病院を擁する国立マヒドン大学、政治学部は国立タマサート大学の方が上と言う説もあるが、一般的には全ての学部においてトップであるという声が多い。)

更に、タイ語においてチュラロンコン大学は他の大学とは異なる、特別な呼称が用いられる。タイ語で一般的な大学生を指す場合は「ナッグスッグサー」。例えば東京大学の学生は「ナッグスッグサー東京」となる。ところが、チュラロンコン大学の学生は「ニスィット」と呼ばれる。

また、タイ語で大学は「マハウィタヤーライ」と言いう。例えば東京大学をタイ語で言うと「マハウィタヤーライ東京」となる。しかし、チュラロンコン大学に限って語順が逆になり、チュラロンコン マハウィタヤーライ」と呼ぶ。

学生達はタイ全国から集まってきた優秀な頭脳の持ち主達で、自分が会った限り北はタイ最北端のラオス国境の県、南はタイ最南端のマレーシア国境の県出身者がいた。チュラロンコン大学に留学する事で、優秀で学問に熱心な国内最高峰の学生達磋琢磨でき、そこで築いた人脈は一生の財産となだろう。