タイ留学には沢山のメリットがある。
一点目。まず挙げられるのは費用の安さだ。物価が安いので食費が日本の半分以下で済む。タイの物価は、例えば500mlの水が7バーツ(約25円)で買える。大学の食堂は安く、一皿30バーツ(約105円)だ。勿論日本食を食べたり、それなりに良い店に行けば日本と変わらない値段になってしまうが、普通に生活していれば飲食費は1日で200~300バーツ(700円~約1,050円)
家賃に関しても、留学生が住む一般的なアパートであれば月7000バーツ~11,000バーツ(約25,000円~39,000円)くらいだろう。チュラロンコン大学の国際学生寮CU i Houseであれば月10,000バーツ(約35,000円)だ。
これに交通費や交際費を多めに見積もっても、全体で月25,000バーツ(約88,000円)あればかなり余裕を持った暮らしが出来る。
飛行機の値段も安い。LCCを使えば今なら片道3万円くらいで行ける。その上、所要時間は5時間半~6時間くらいなので、留学中に万が一日本に一時帰国事しなくては行けばない場合も比較的簡単に帰れる。
二点目。バンコクの大学に留学する場合、「新興国らしい刺激のある生活」「日本に近い優雅な生活」の両方を送る事が出来る点だ。
「新興国らしい生活」とは、屋台での食事。渋滞や道行く人でごちゃごちゃした喧噪の世界。日常的に遭遇する日本では有り得ない様々なトラブル。デパートやマンションの建設ラッシュ。更に電車を初めとするインフラが次々に建設される新興国特有の著しい経済成長。学生達のハングリー精神などを肌で感じられる生活かと思う。
個人的には、日本では出来ないこうした経験は大きな財産になると思う。先進国への留学では味わえない世界だろう。
一方で、「そんなカオスな環境で長く暮らすのは苦痛」という人もいるだろう。確かに僕も毎日安い料理を食べて人混みに揉まれてリラックスできない生活が続くのは辛い。たまには日本みたいな生活もしたくなる。
でも、それが実現出来るのがバンコクだと思う。バンコクには日本に見劣りしない清潔感のある高級デパートが建ってるし、現地の富裕層向けのおしゃれで日本人好みのカフェやレストランも次々にできている。
街中にはセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンが出店しており、一通りの商品がそろっている。おでんやおにぎりも買える。食品では明治のヨーグルトや牛乳、カルビーのポテトチップスもあるし、ポカリスエット、午後の紅茶も売っている。
日本食料理店も1,200店あるという。日本食が恋しくなれば、学校の近くの大戸屋に行けば日本の味が日本と変わらない値段で食べれる。本格的な居酒屋も数多くあるし、沖縄料理屋さえある。スターバックスで勉強も出来る。紀伊国屋で「少年ジャンプ」や日本の書籍も買えるし、日本スーパーに行けば日本の食材も買える。日本人美容師が経営する美容院も選べるくらいある。さすが、10万人の日本人が住む世界で3番目に日本人が多い町だけある。
3点目。タイという国の将来性だ。タイはASEAN(東南アジア諸国連合)の盟主として今後益々成長が見込まれる国だ。既に日本企業がこぞって進出を果たしており、日本車のシェアは9割に上る。日本にとって大切な市場でもあり、生産拠点である。
ASEANの経済統合は2015年に開始。地理的にASEANの中心に位置するタイは、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミヤンマー間の物流の中継地ともなる。こうした国々を結ぶ経済回廊の整備も着々と進んでいる。
これから益々重要になるタイに留学し、現地の文化・価値観に触れ「タイ人材」になる事は、武器となり、大きな付加価値になるはずだ。
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